今やスタンダードとなったPEライン.
そしてその先端に連結する”ショックリーダー”.
特に初心者の方は連結する理由を考えずに,
「なんだか面倒だな」と思いながら結んでいる方が大半だと思います.
そこで今回は,ショックリーダーを結ぶ理由を考えてみようと思います.
この記事はこんな方に参考にしていただけます.
・これからPEラインで釣りをする方 ・なんとなく結んでいた方
それではいってみましょう.
ショックリーダーとは?
ショックリーダーとは,
PEラインの先端に連結する,別素材の釣り糸のことです.
素材はナイロンとフロロカーボンがありますが,
これをPEラインの先端に1m〜1.5m連結させるのが一般的です.
PEラインの強み
PEラインのメリットは,
・高い引張強度 ・伸びの少なさ
が挙げられます.
高い引張強度
まずは引張強度から.
ナイロンラインと比較しても,
素材 | 号数 | 引張強度(kg) |
PE | 1.0 | 8.0 |
ナイロン | 1.0 | 1.8 |
ご覧の通り,PEラインはナイロンラインの4倍以上の引張強度を持っています.
伸びの少なさ
PEラインはとにかく伸びが少ないこともメリットの一つです.
素材 | 伸び率 |
PE | 4-5% |
ナイロン | 25-35% |
このように,PEの伸び率はナイロンの1/5以下です.
例えば,PEラインとナイロンラインそれぞれ100mを両端から引っ張った時の伸びは…
・PEライン:4-5cm ・ナイロンライン:25-35cm
という結果になるのです.
PEラインの弱み
一方,デメリットとしては,
・急な衝撃に弱い ・摩擦に弱い
という点が挙げられます.
急な衝撃に弱い
ナイロンやフロロカーボンはPEと比較して伸びがあるため,
瞬間的に引張強度の限界付近までの力が加わってもそれだけでは破断しません.
ところがPEは伸びが非常に少ないが故に,
瞬間的に大きな力が加わると耐えきれずに破断してしまいます.
摩擦に弱い
PEラインはナイロンやフロロカーボンと違って,数本の糸が編まれてできています.
それ故に,障害物に擦れるとその一本一本が切れて急激な強度低下を起こし,
最終的には破断してしまいます.
結論:PEラインの弱点を補うために結ぶ
ここまでPEラインの強みと弱みをご紹介してきましたが,
ショックリーダーを結ぶ理由には,
“PEラインの弱点を補う”
という目的があるのです.
ショックリーダーを結ぶことで,
PEラインの強みを活かしながら弱みを最小限に抑える.
これこそがショックリーダーを結ぶ理由です.
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