納車して半年後のサーキット走行で純正タイヤのトレッドが折れたので、今後の走行を考えて高剛性タイヤへ交換しました。
他にも様々なタイヤがありますが、ニュルのタイムアタック用にも使用された、FL5専用設計のカップ2コネクトを選択してみました。
今回はこのタイヤについての印象をご紹介しようと思います。
概要

ミシュランが販売するスポーツタイヤです。
想定用途はサーキット走行をメインに、街乗りもできるタイヤ。ホンダ承認の「H0」刻印モデル。ハイグリップでありながら耐摩耗性能にも優れる。
トレッドウェアは240。

筆者の使用用途
街乗り〜サーキット走行です。通勤や買い物からスポーツ走行までこのタイヤでこなします。
サーキット走行は月1回ミニサーキットで行っています。
ライフ
走行距離の記録を忘れていたのですが、大体7000kmくらいだと思います。
昨年12月半ばに装着して交換した4月にスリップサインが出かけていたので4ヶ月くらい保ったことになります。
これは月1回のサーキット走行が関係しているかと思います。
感想
純正のPS4Sと比較してかなり剛性感が増しました。
乗り心地は悪化し、ハンドリングはシャープになりました。
スポーツ走行しないユーザーにとってはピーキーで乗れないだろうなという印象。筆者はこういった遊びのないピーキーさが大好きなので非常に満足です。
サーキット走行では強大なグリップを発揮しますが5周以上アタックしているとタレてきます(1周40秒程度のミニサーキット)。そのまま走り続けるとトレッドがどんどん融けてなくなります。
剛性が高い分、滑り出しはややピーキーな感じがします。ケースが撓んでから滑り出すのではなく、割とスカンッとなる感じ。
これが元から付いてたら良いですが、一般受けはしないでしょうね。
良かった点
シャープなハンドリング
ハンドルを切った瞬間からコーナリングフォースが立ち上がります。
また、重さも増してダイレクト感が上がりました。
一般的なタイヤは切ってからケースが捻じれることで少し遅れて曲がり始めますが、このタイヤは切った分だけ極めてリニアに曲がっていきます。
強いケーシング
タイヤの骨格であるケース剛性が非常に高いです。
装着前に上から押してみても、純正タイヤがしなやかに変形するのに対して、こちらは全く撓みませんでした。
カチコチです。
高いグリップ力
ハイグリップなだけにグリップ力は非常に高いです。
少しペースを上げたワインディング程度ではブレーキなんぞ不要なのではと思うほどに食いつき、曲がっていきます。
高めの耐摩耗性
ハイグリップタイヤのトレッドウェアは大体200程度ですが、こちらは240。
スポーツタイヤ並みの耐摩耗性を持ちます。
悪かった点
硬い乗り心地
これは明らかに硬いの一言。
ギャップを乗り越えた時のドライブレコーダーの反応頻度が明らかに増えました。
燃費の悪化
ハイグリップの宿命です。
グリップと引き換えに燃費が悪化しました。
純正タイヤ比で約2km/L下がりました。
高い走行抵抗
走行中の抵抗が増えました。
アクセルを戻した時の減速感とアクセル踏まないと前進しない感覚があります。
燃費が悪化する典型ですね。
高価
ここはさすがミシュラン。非常に高価です。
筆者はネット注文なので6-7万/本ですが、ディーラーで注文するとなんと驚異の約11万/本。
常軌を逸してます。
砂利を巻き上げるほどの粘着力
ハイグリップなので表面は粘着質です。
その影響か、砂が浮いてるような場所を走るとバチバチバチ!っとホイールハウスからの音が止まりません。
オススメするユーザー
サーキットメインの方
このタイヤのターゲット層の方々です。
高いグリップ力とケーシング、耐摩耗性の高さはサーキットを走り込むのにドンピシャです。
鋭いハンドリングが好きな方
サーキットは走らないけど、カッチリとレスポンスの良いハンドリングで走りたい。
遊びのない真のスポーツハンドリングを味わいたい方にもおすすめです。
一方、乗り心地や燃費等はかなり割り切ってあるので、快適性をお求めの方には向きません。
総評
満足度は80点といったところ。
筆者は乗り心地度外視の、レーシングカー的な乗り味が大好きなのでハンドリングやグリップは大満足です。
しかしながら、高価な点や短命なところは少し気になったのでこの評価となりました。まあ、値段とライフはハイグリップタイヤなので仕方ないんですけどね。
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